脊柱管狭窄症とは

 

最終更新日:2021/07/19

 

監修:

公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会会員

公益社団法人 大阪府鍼灸マッサージ師会会員

厚生労働大臣認定国家資格

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師

整体院ふき 院長 広川豊満 

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脊柱管狭窄症とは?

背骨には神経を通す脊柱管と呼ばれる穴が空いていてトンネルのように重なっています。

 

脊柱管狭窄症は、脊柱管の断面積が狭くなって、そのトンネルの中を通っている神経やそのまわりの血管が圧迫されることで、足腰の痛みやしびれの症状が出てくる病気です。

 

脊柱管が狭くなる病気には、変形性腰椎症、脊椎すべり症、椎間板ヘルニアなどがあります。

 

40歳以上の男性が発症しやすく高齢者に多い病気です。

 

歩いていると、お尻~太もも~ふくらはぎ~足に痛みやしびれが強くなってきて歩けなくなり、しばらく前かがみで休むとまた歩けるようになる間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状が特徴です。

 

前かがみになると脊柱管が広がって神経の圧迫が解除されるので足腰の痛みやしびれが楽になります。

 

歩くと間欠性跛行(かんけつせいはこう)が起こりますが、自転車の運転は前かがみとなるので妨げにならないことが多いです。

 

MRIの画像上では脊柱管の狭窄が映っていても症状が無い方も多くいます(無症候性の脊柱管狭窄症)。

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脊柱管狭窄症の原因とは?

脊椎が正しい位置からズレたり、椎間板が飛び出たり、加齢や老化による背骨の変形や靱帯が厚くなることなどで、神経やそのまわりの血管が圧迫されて、神経への血流が低下することが原因で足腰の痛みやしびれを起こします。

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脊柱管狭窄症の症状は?

圧迫される神経の場所によって「神経根型」「馬尾型」「混合型」に分類されます。

 

「神経根型」:片側のお尻から下肢にかけて痛みやしびれが出ます。

 

「馬尾型」:両側の下肢の痛み、しびれ、だるさなどが出ます。排尿や排便がしづらくなったりする場合もあります。

 

「混合型」:「神経根型」「馬尾型」の両方の症状が出るもの。

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病院での診断

脊柱管狭窄症の診断はレントゲンよりもCT やMRIの検査が有用とされます。

 

CTでは骨の変形具合が確認できます。

 

MRIでは椎間板の変形具合が確認できます。

 

脊柱管狭窄症の特徴的な間欠性跛行(かんけつせいはこう)は、血管の病気でも起こることがあるので、どちらが原因か確認するために血管の検査も行われることもあります。

 

症状、既往歴、CT、MRIなどで総合的に診断されます。

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病院での治療の流れ

保存的治療

間欠性跛行(かんけつせいはこう)には、神経への血流を改善する薬(プロスタグランジンE1)が選択されます。

 

お尻から下肢にかけての痛みやしびれには、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)が選択されます。

 

感覚神経が障害されて生じる痛みには、神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン)が選択されます。

 

患部を温めて血流を良くしたり、マッサージやストレッチで筋肉をほぐして痛みを和らげたりすることもあります。

 

薬で症状の改善が見られない場合はブロック注射も行われます。

 

手術的治療

脊柱管を狭くしている原因を除去して、脊柱管の断面積を拡げる手術を行います。

 

腰椎すべり症のある場合には、脊柱管を狭くしている腰椎を固定します。

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日常生活で気を付けること

腰をまっすぐ伸ばす姿勢は、脊柱管が狭くなり神経が圧迫されて痛みが出てくるので、高齢者の方には前かがみになるような押し車を利用したり、杖をついたりして歩くと良いでしょう。

 

自転車をこぐ姿勢は、前かがみになるので痛みが出にくく、良い運動にもなります。

 

喫煙は神経への血流が悪くなるので禁煙するのが良いでしょう。

 

長時間同じ姿勢を続けない。長時間の歩行、長時間の立ち仕事、長時間のデスクワーク、長距離運転など。無理は禁物です。こまめに休憩を取りましょう。

 

できるだけ早く専門家にご相談することをお勧めします。

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